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初めてのパールハーバー観光ガイド!USSアリゾナ記念館&展示で真珠湾攻撃を学ぼう

2023年9月13日

こんにちは、マユミです。

初めてパールハーバー観光します!

と、いう方に向けています。

パールハーバーには、戦争に関する複数の博物館が集まっています。

真珠湾攻撃ビジターセンター&USSアリゾナ記念館
戦艦・潜水艦USSボーフィン潜水艦博物館、戦艦ミズーリ記念館
戦闘機パールハーバー航空博物館

何を見ればよいのか?迷いますよね。

全部見ようとすると、(私の感覚だと)1日じゃ足りません。

初めてのパールハーバー観光なら、日本人としてまず見るべきは真珠湾攻撃、つまり「ビジターセンター&USSアリゾナ記念館」です。

当時の日本の愚かさと優秀さ、両方を知ることができるからです。

日本が何をしたのか?

アメリカ側、日本側、そしてハワイの日系人、3つの視点でぜひ歴史を見ていってほしいです。

この記事の前半では、「ビジターセンター&USSアリゾナ記念館」の見どころや回り方、後半は、パールハーバー観光に役立つ基本情報を紹介します。

ご旅行の前に、ぜひお読みください!

ビジターセンター&USSアリゾナ記念館【見どころ&回り方】

おすすめの回り方と所要時間

ビジターセンターって、軽く見られがちですよね。

でもこのビジターセンターこそが、「真珠湾攻撃」を学ぶうえで、一番時間をかけて見学してほしい場所です。

ビジターセンター内には、2つの博物館、シアター、屋外の展示品があり、無料で見れます。

おすすめの回り方は、

  • 戦争への道博物館
  • 攻撃時資料博物館
  • シアターで映画を見る:23分
  • USSアリゾナ記念館(要予約$1):45分
  • 追悼の広場&屋外の展示品

ここまでで、所要時間の目安4〜5時間です。けっこう疲れると思います。

もしまだ余裕があれば、戦艦ミズーリなどその他の施設(有料)を、見学するとよいかと思います。

USSアリゾナ記念館に朝一で行く方もおおいですが、できれば博物館を先に見てほしいです。

というのも、USSアリゾナ記念館は、犠牲者が船とともに眠っている場所です。

なぜ彼らが命を落とすことになったのか?

歴史を知ってから訪れないと、あまり意味がないように思います。

なのでまず博物館をみて、その後にUSSアリゾナ記念館で追悼する、という流れがおすすめです。

戦争への道博物館

アメリカが第二次世界大戦に参戦するきっかけを与えてしまった、真珠湾攻撃。

「学校で習ったけど、ほとんど忘れた。」

という人も、いるのでないでしょうか?

展示をじっくり見ていくと、かなり興味深い歴史的イベントだということがわかりますよ!

Pacific Historic Parksのパンフレットより


見どころ

  • 時代背景、日本の野望、アメリカの意向
  • アメリカ軍の戦艦:アリゾナ号の模型
  • 日本軍の空母:赤城の模型
  • 3つの動画(インタビューなど)
  • 日本軍の巧妙で細かな作戦

日本への警戒が強まる中、アメリカ軍ハワイ基地では、日本からやってくる日本軍よりも、むしろハワイ現地にいる日系人(人口の約37%)による妨害工作を恐れていました。

そして当時はまだ、戦艦が主流の時代です。

なので、まさか日本軍が、しかも空からやって来るなんて、夢にも思っていなかったのです。

ここから時代は、戦闘機の時代へと移っていきます。

上の写真は、「赤城」の模型です。

戦闘機が飛び立つときにスピードが出るように、また着陸時に止まりやすいよう、デッキが斜めになっていますね。

何で日本が攻撃をしたのか?という背景の部分と、日本軍の欲張りすぎた野望、練りこまれた作戦も面白いので、その辺もぜひ見てほしいです。

生存者のインタビュー動画からも、当時の様子がよく伝わってくるので、時間があれば見てみてください。

攻撃時資料博物館

2つ目の博物館では、12/7当日〜その後について学びます。

Pacific Historic Parksのパンフレットより


見どころ

  • レーダー監視員の勘違い
  • 日本軍が改良した「魚雷」
  • 攻撃当日の様子(ミニシアターの映画、写真)
  • 生存者インタビュー(動画3つ)
  • ハワイ在住の日系人の苦悩
  • USSアリゾナ記念館の模型

攻撃の朝、実はアメリカ軍は、レーダーで日本軍の戦闘機をキャッチしていました。

ただその日はたまたま、軍用機B17がアメリカ本土からハワイ基地に到着する日だったため、レーダー監視員は日本軍の戦闘機を、味方のものだと勘違いしてしまいます。

アメリカ側にしたら不運。日本は運がよかったですね。

そしてもう1つ、アメリカ軍の誤算が、「魚雷」という水中用の兵器です。

これは、兵器を飛行機で空から海へ落とし、敵軍の船を海中から攻撃するというしくみで、ポイントは「海に深さがないと使えない」ことです。

真珠湾の海は浅いので、アメリカ軍は「さすがに魚雷はないでしょ」と油断していました。

しかし日本は、魚雷を改良していたんですね..

魚雷のうしろの部分を、金属から木材に変えることで軽くします。

それによって、浅い海、つまり真珠湾でも使える魚雷となり、アメリカの戦艦に大きな被害を与えました。

当日の被害、戦艦が燃えあがっている様子が、映像と写真で見ることができます。

ただし、日本軍の最大の目的であった、

・アメリカの空母(戦闘機の発着地になる船)の破壊
・アメリカ軍のやる気をなくす

の2点は達成できず、むしろ「アメリカを怒らせる結果」となりました。

展示の後半には、USSアリゾナ記念館の模型があります。

また戦時中に、ハワイの日系人がどのような扱いをうけたのか、という部分もぜひ見ていってほしいです。

「ルーツは他国だけど、生まれ育ったこの場所が私の国です」というコンセプトを嫌う人が一定数いるのは、今も昔も同じだな〜と、とつくづく思いました。

真珠湾メモリアルシアター

シアターでは、真珠湾攻撃のドキュメンタリー映画を上映しています。

  • 予約なし無料
  • 上映時間:23分間
  • 上映スケジュール:1時間に2回。毎時間15分と45分スタート

開始時間の少し前に、シアター前の列に並びます。

列は2つあり、1つはUSSアリゾナ記念館へ行く人が並ぶ列。もう1つの列が、映画を見る人の列です。

シアター前には係の人が待機していて、案内&誘導してくれます。不明点があれば声をかけてみましょう!

シアターは冷房つきで涼しい&座れるので、見学に疲れたタイミングで利用するのもおすすめです。

USSアリゾナ記念館

USSアリゾナ記念館は、1941年12/7の犠牲者を追悼し、海に沈んだ戦艦アリゾナ号をまたぐように建てられています。

入り口を入ると、7つの大きな窓のある集会室があり、その奥に記念碑があります。

窓の数が7つなのは、12/7の日付にちなんでいるそうです。

アリゾナ号からは、今でも油が流れだしていて、油の流出は今後500年くらい続くだろうと言われています。

記念館の見どころは、

  • 海に沈んでいるアリゾナ号(一部が見える)
  • アリゾナ号から流れている油(水面)
  • 犠牲者の名前が刻まれた記念碑
  • 記念館のデザイン

です。

とはいっても、記念館を訪れる目的は「追悼する」ことです。

自分が立っている足元に、穏やかな真珠湾の底に、今もたくさんの方が眠っていると思うと、色々考えさせられましたね。

この場所を訪れることで、歴史を振り返り、新たに平和を願うことができればいいなと思います。

見学の流れ

予約時間の10分前までに、シアター前に集合。

時間になるとまずシアターに案内され、そこで係員から注意事項を聞きます。

注意事項のポイントは、

  • 死者に対して敬意を払う(騒がない、大声をださない)
  • ボートの乗り降りの時、デッキで立ち止まらない
  • 帰りのボートに乗り遅れない

です。

ボートの乗船時間をふくめた、全体の所要時間は45分、その内、USSアリゾナ記念館での見学時間は15分です。

予約について

USSアリゾナ記念館へ行く時は、

・オンラインで事前予約する
・当日現地にて申し込む(空席待ち)

のどちらかです。

席数が決まっているので、事前予約することをおすすめします。(予約方法は、記事の後半を参照。)

当日現地で申し込む場合は、その日空席がでるかどうか、運まかせになるので注意してください。

追悼の広場&屋外の展示品

「追悼の広場」の記念碑には、犠牲になった軍人と市民の方の名前が刻まれています。

その他、小道に沿って展示物がいくつかあるので、海沿いを散歩しつつ、見てみるとよいかと思います。

ベンチもあるので、座ってゆっくり真珠湾を眺めてもいいですね。

以上で、「ビジターセンター&USSアリゾナ記念館」の見学は終わりです。

展示内容を100%楽しむためのツール

オーディオガイドを借りる(有料)

日本語のオーディオガイドを、有料で利用できます。

地図もいただけるので、ポイントをおさえつつ効率よく回りたい方におすすめです。

入り口を入って正面にある、オーディオツアー受付で借りられます。

係の人が言語を設定してくれるので、「Japanese, please.」と言って日本語音声に設定してもらいましょう!

Pacific Historic Parks オーディオツアーのパンフレットより

3種類のプランがあり、違いは「音声が聞けるスポットの数」です。

主要ポイントだけ聞ければよいのか、全部聞きたいのか、もしくはその中間か?ですね。

チーフ(15スポット)大人:$7.99
子供:$5.35
目安30分〜
コマンダー(22スポット)大人:$9.99
子供:$7.99
目安60分〜
キャプテン(全28スポット)大人:$12.99
子供:$8.99
目安90分〜

※上記の料金は、2023年9月現在のものです。

所要時間の目安は、オーディオだけを聞いて回った場合です。

オーディオを聞くだけでなく、展示の説明を読んだり、映像を見ながら回るとその分の時間もかかります

余裕をもったプランを立てると、よいかと思います。

カメラ翻訳アプリを使う

展示品の説明は、すべて英語で書かれています。

なので英語が苦手の人は、

カメラ翻訳アプリをスマホに入れておくと、とても便利です!

ここでは、グーグルレンズ(グーグル翻訳アプリ)を紹介します。

スマホのカメラで展示品の英語説明をスキャンすると、

日本語に翻訳してくれます。

読むのがめんどうだったら、音声ボタンを押せば読み上げてくれるので、音声を聞きつつ展示品を見ることができます。

※上記で紹介したビジターセンターの博物館では、カメラ撮影が許可されています。

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映画「トラ・トラ・トラ!」を事前に見ておく

歴史にあまり詳しくない方は、映画「トラ・トラ・トラ!」を事前に見ておくとよいです。

多少の事前知識があると、展示に対する興味が大きく変わるからです。

「トラ・トラ・トラ!」は、日米が共同で作った映画で、真珠湾攻撃の全体像を学ぶのにベストな作品です。

アメリカ側の話はアメリカが、日本の側の話は日本が制作をしているため、両側の視点でフェアに描かれています。

映画としても面白いですよ。3回ほど観ました。

関連リンクAmazonプライムビデオで映画の詳細を見る

パールハーバー観光【基本情報】

営業時間

サンクスギビング、12月25日、1月1日を除いて、毎日営業しています。

ビジターセンター午前7:00〜午後5:00
USSアリゾナ記念館午前8:00〜午後3:30出発分まで
USSボーフィン潜水艦博物館午前7:00〜午後5:00
戦艦ミズーリ記念館午前8:00〜午後4:00
パールハーバー航空博物館午前9:00〜午後5:00

※USSアリゾナ記念館は、天候によって当日キャンセルになる場合があります。

パールハーバーへの交通手段(個人での行き方)

ワイキキからパールハーバーまでの交通手段は、大きく分けて4つです。

交通手段


  • UberやLyftで配車する(片道$35-45くらい)
  • レンタカーで行く(駐車場$7)
  • 公共バス:TheBus(乗車1回$3)
  • 乗合シャトル(往復$35〜)

UberやLyft

・ワイキキから片道:$35-45くらい
・渋滞でなければ約30分

ハワイでは、Uber(ウーバー)の他に、Lyft(リフト)も利用できます。料金に大差はないのでお好きな方で。

レンタカー

・駐車場1日1台:$7
・渋滞でなければ約30分

好きなところに駐車したあと、料金は看板にあるQRコードを読み取ってオンラインで払うか、ビジターセンター内のキヨスクで払います。

駐車場の出入り口にゲートは無く、スタッフもいないので、(今のところ)良心にまかせた支払いシステムとなっています。

公共バス:TheBus

・乗車1回:$3
・渋滞でなければ1時間15分前後(バスのルートによる)

ワイキキから、乗り換えなしで行けるのは20番、42番。

ただ本数が少ないので、タイミングによってはそこそこ待ちます。

バスの乗り換えでもOKなら、グーグルマップの行き方検索で、最適な乗り換えをチェックしてみてください。

乗合シャトル

・ワイキキから往復:$35〜
・渋滞でなければ約35分〜(複数のホテルでお客さんを拾うので、ちょっと時間かかる)

乗合なので、UberやLyftと比べて安い点がメリットです。約半額ですね。

その一方、送り迎えの時間が決まっているので、自由度は低いです。

料金は催行会社によるので、よく調べてください。

私が調べてたときは、セールで往復$31という会社もみかけました。

パールハーバー観光での服装

カジュアルな服装で大丈夫です。

ただし水着や裸に近い服装、不適切なメッセージの書かれたTシャツなどは避けてください。

敷地内を歩いたり、ボートの乗り降りで段差があるので、動きやすい服と靴がおすすめです。

Tシャツやタンクトップに、膝丈くらいの短パン、スニーカー的な人が多かったように思います。

5月〜10月の夏の間は特に暑く、日差しも強いので、熱中症にならないように気をつけてください!

施設に持ち込める荷物

リュックやバッグ類は持ち込めないので、身軽でいきましょう。

持ち込める所持品は、財布、スマホ、カメラ類(ケースなし)、キャップの閉まるペットボトルの水、傘、持病薬、杖、上着のみです。
(※車椅子、ベビーカーはOK)

私は全部ポケットに突っ込んで行きましたが、中の見える透明のバッグに入れて持ち運んでもOKです。

それ以外の荷物がある場合は、入り口の手前で預けてください。

カバン1個$7、大きいスーツケース1個$10です。

日本人は気まずいのか?

まったく気まずくないです。

逆に、広島や長崎の原爆資料館に、アメリカからたくさんの人が訪れて、見たり考えたりしてくれたら嬉しくないですか?

個人的には、むしろ「日本人まったく来ないよね」という状況になってしまう方が、よっぽど気まずいように思います..

ちなみに私が行ったときは、日本人っぽい家族連れのグループや、学生グループをよく見かけましたよ!

USSアリゾナ記念館の予約方法

USSアリゾナ記念館の予約は、8週間前から可能です。

チケットは2回に分けて発行されます。

・1回目:8週間前の午後3時
・2回目:前日の午後3時

※ハワイ時間です。ハワイの午後3時は、日本では翌日午前10時です。

1回目発行分のチケットが取れなかった場合、前日に発行されるチケットを狙うことになります。

予約は、下記のページから行います。

公式予約サイトUSSアリゾナ記念館の予約ページへ

予約方法

まず、アカウントを作ります。

情報入力  メールが届くので承認&パスワード決める  予約ページに戻ってログインします。

日本の電話番号を入力する場合は、「+81」と国番号をつけるとエラーになりません。

日時とチケット枚数を決めます。

日付  チケット枚数  時間  「Request Tickets」ボタンと進みます。

青色のAは、チケットあり。今予約できます。

黄色のNRは、1回目発行分チケットは完売、2回目分チケット発行待ち。もしくは、まだ8週間前になってない日付です。

チケット1枚につき、手数料$1です

あとは、画面にそって進めて(規約に同意、必要な情報入力して)完了です。

チケットはQRコードです。当日は、QRコードを係員に見せましょう。

さいごに

初めてのパールハーバー観光におすすめの、「ビジターセンター&USSアリゾナ記念館」について紹介しました。

学びのある有意義な時間が過ごせると思うので、ぜひ訪れてみてください!

以上です。

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