こんにちは、マユミです。
アメリカで家庭菜園用の種をみていると、種のパッケージに「NON-GMO」という記載やマークを見たことありませんか?
逆に、GMOについて何の記載もされていない種のパッケージもあります。
記載のあるものと、ないものがあると、そこに違いがあるのか気になりますよね。
この記事では、アメリカで種を買うときのちょっとした疑問、「NON-GMOの記載がない種でも、安全なのか?」にお答えします。
補足:GMOとは?
GMOは、Genetically modified organismの略称です。「遺伝子組み換え」のことです。
NON-GMOの記載が無い種は、GMOなのか?
GMOの種は市販されていない
アメリカでは一般向けに、GMOの種は販売されていません。
もし仮にGMOの種がほしくても、大規模な商業農家でない限り手に入れることはできません。
なので、一個人が家庭菜園用の種をホームセンターやオンラインで買う場合、種のパッケージに「NON-GMO」の記載があろうがなかろうが、全てNON-GMOの種です。
どれを買っても大丈夫です。
GMOの種は主に穀物
また、GMOの種はコットンや大豆、トウモロコシなど、主に穀物の種です。
トマトやキュウリにGMOの種はそもそも存在しません。
そういった面から見ても、家庭菜園をする上で種がGMOかどうかを心配する必要は全くありません。
なぜ種のパッケージに、あえて「NON-GMO」と記載するのか?
と疑問に思う方もいるかもしれません。
あくまで私の憶測ですが、考えられる理由は3つあります。
マーケティング戦略
ひとつ目は、マーケティング戦略の一貫として「NON-GMO」のマークを記載している、ケース。
NON-GMOってマークを見ると、(何がいいのか実際よくわかってなくても)なんとなく「いい物」「安全な物」という印象を、少なからず持つのでは無いでしょうか。
たとえばホームセンターで種を買おうとして、2つのメーカーで同じ野菜の種が、同じ価格で売られていたとします。
片方には「NON-GMO」のマーク、もう一方には特に記載なしだった場合、「こっちはNON-GMOだから、こっちの種にしよう!」と思う人がいるかもしれません。
実際には全てNON-GMOであったとしても、その事実を知らない人には、「NON-GMO」の記載がマーケティング的に有利に働くように思います。
企業ブランディング
ふたつ目は、企業ブランディングの一貫であるケース。
「NON-GMO」とあえて表記することで、自分達の会社は、遺伝子組み換えの種を使用する事でもたらす被害を認識しており、遺伝子組み換えには賛同していない、というメッセージになります。
「環境のこと、消費者のことを考えている会社=信頼感、責任感のある会社」、というアピールになるかと思います。
問い合わせが多かった
もしくは、ただ単に、
「おたくの種GMOなの?どうなの?」
という問合せが多すぎたため、NON-GMOの記載をすることで、いちいち回答する手間を省きたかった、だけかもしれませんね。
まとめ
今回の記事では、
アメリカの市販の種にGMOの種はなく、どれを買って安全
と、いうことをお伝えしました。
いずれにしても、種のパッケージに「NON-GMO」の記載があることで、今まで興味がなかった人が、遺伝子組み換えをした種の存在や影響について考えるきっかけになったら良いなと思います。
以上です。
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