こんにちは、マユミです。
という疑問にお答えできる記事となっています。
はじめて不織布ポットをつかって以来すっかりファンになり、今では30個以上つかっている私が、「不織布ポットの何がどうよいのか」デメリットをふくめ、詳しく解説します。
使ってみようかな?と迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください!
【根の改善】不織布ポットで根が健康に
不織布ポットを使う最大のメリットは、根のシステムが改善されることです。
なぜなら植物の健康のカギは「根」にあるからです。
植物は主に根から栄養を吸収します。そのため根が健康であれば、水分や栄養分の吸収率もよくなり、病気にも抵抗でき、結果植物が元気に育ちます。
これを説明するには、まず「プラスチックのポットで起こる根の問題」を知る必要があります。
プラスチックポットで起こる根の問題
プラスチックのポットを使うと、ポットの底で根がグルグルまきになります。
これは伸びた根がポットの内側の壁にぶつかり、進路がたたれ、ポットのなかでムリやり行き場を探そうとするからです。
根と根がからみあい、しめつけあい、その結果、水分や栄養分の吸収が満足にできなくなります。
このプラスチックポットでおこる問題が、不織布ポットではおこりません。
と思われたかもしれません。
ポイントは不織布の「材質」にあります。
不織布は、繊維の間にスキマがたくさんあり、そこから空気が入ります。
そして根は空気にふれると、そこで成長を止めます。
つまり、根がポットの内側の壁にぶつかって外の空気にふれたとき、そこで終わりとなり、代わりに新しい別の根を作ろうとします。
それが繰り返されていくと、繊維状のフワフワの細い根がたくさん作られます。
ですので、プラスチックのポットの中のように、のび続けて太くなった根がお互いに圧迫しあうことなく、フレッシュで健康な根が作られつづけます。
ポイント!
根が健康だと、水分や栄養分の吸収率がよくなり、病気にも強く、植物がより元気に育つ
【通気性・排水性】不織布ポットの中はいつも快適
不織布ポットは、通気性と排水性がバツグンによいです。
それもそのはず。小さい穴(繊維の隙間)がいっぱいですからね。
日差しの強い夏でも、ポット内の熱を側面からのがして温度調整できるので、過熱によるダメージやストレスをおさえられます。
また、ポット内の根の周辺に空気をしっかり取り込めるので、根にも、土のなかの微生物にとっても、呼吸しやすくよい環境がつくれます。
もし水をやり過ぎたとしても、側面と底面からこぼれますし、空気がとおるので水分が蒸発しやすく、根ぐさりがおきにくいです。
ココに注意
通気性・排水性のよさが逆に「デメリット」になることもあります。
●ジメジメした環境を好む植物と相性が悪い
●乾きやすいので、水やりの回数が増える
【多様性】いろいろ選べる不織布ポット
不織布ポットは種類が多く使い勝手がよい点も大きな魅力です。
豊富なサイズ
不織布ポットはサイズが豊富なので、用途にあったサイズが見つかります。
メーカーにもよりますが、1ガロン(約3.8リットル)〜1000ガロンのものまであります。
花や野菜だけでなく、果物の木など、大きな植物も育てられますよ!
形もいろいろ
基本は円柱タイプですが、中には正方形型や、レイズドベッド型(家庭用の子供のプールのような大きさ)、また根菜の成長が確認できる窓つきタイプもあります。
植えかえに便利な、側面がめくれるタイプ(巻きスカートのような感じ)もあります。
ココがおすすめ
寸胴体型なので、安定感がバツグンに良い。強風でもたおれません!
厚みの違い
メーカーによって、不織布ポットの生地の厚みが違います。
厚みのあるもの、薄いもの、どちらも使ってみましたが、特に大きなメリットデメリットは感じませんでした。
しいていえば、素材が薄く柔らかいポットは、淵を折り返して高さを調整できる点が良かったです。
色も豊富
定番は黒ですが、なかにはカラフルな色展開を発売しているメーカーもあります。
植物の色に合わせて選んでも楽しいと思います。たとえば、黄色のマリーゴールに赤いポットを組み合わせれば、とても華やかな印象になります。
色によって機能面での違いはありません。
熱や光の吸収率が違うのではないか?という検証を行った記事を読みましたが、結果に大差はなかったようです。
実際に私は、黒とベージュをおもに使っていますが、どちらかのポットが異様に熱いとか、そういった経験は今のところありません。
ココに注意
有機物が多い土を使っていて、水やりしたときに排水される水が茶色い場合、その色でポットが汚れます。気になる方は、濃い目の色を選ぶとよいと思います。
軽量で柔軟
不織布ポットはとても軽く、持ち運びに便利です。持ち手がついているものもあります。
また柔らかいので、使わないときは、小さく折りたたんで収納できます。
小さいサイズなら家庭用の小さな洗面台で洗えますので、アパートやマンションの方には大きなメリットかと思います。
くり返し使いボロボロになった際は、燃やせるゴミとして処分できる点もいいですね。(注意:地域によって異なる場合あり)
不織布ポット「メリット・デメリット」まとめ
最後にもう一度まとめておきます。
不織布ポットのメリット
- 根が改善され、植物が元気にそだつ
- 通気性と排水性がバツグンによい(ポット内の温度調整、根ぐさり予防)
- 多種多様で目的や好みにあわせて選べる
- 寸胴体型で強風でもたおれない
- 持ち運びやすく、収納しやすい
- くり返しつかったあとの、処分にも困らない
不織布ポットのデメリット
- 乾きやすいので、水やりの回数が増える
- 汚れが目立ちやすい
上記のデメリットを考慮しても、やっぱり不織布ポットはよいですね。メリットが最高すぎます。
いろいろな不織布ポットを試してみて、ぜひお気に入りを探してみてくださいね。
こちらもCHECK
プランターに鉢底石は不要:「排水をよくする」は間違った事実
続きを見る