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洋書

おすすめフィクション洋書③:多くの人に読んでほしい社会派テーマの小説7選

2022年9月16日

こんにちは、マユミです。

洋書(英語)を探している。社会派小説が好き。

という方に向けています。

フィクション小説といっても、いろんなジャンルがありますよね。

この記事では、「社会問題や時代をテーマにした社会派小説」のおすすめ洋書を紹介します。
(※随時更新、追加してます)

いろいろ考えさせられ、視野もひろがります。

ぜひいろいろ読んでみてください!

試し読みしよう

Amazonまたは楽天に(ほとんどの場合)電子書籍があります。

最初の数チャプターは無料で試し読みできるので、読みやすさなどチェックしてみてください。

社会派テーマの洋書(英語・小説)おすすめ7選

All My Rage

移民、差別、虐待、アルコール依存、麻薬

祖国パキスタンを離れ、夫と共にアメリカに移住したMisbahは、カリフォルニアの郊外で小さなモーテル(ホテル)を経営していました。

しかし、Misbahが病気になると夫は悲しみで酒に溺れ、高校生の息子Salahudinに、生活の全ての責任が降りかかります。

一方、Salahudinの親友Noorは、おじさんが経営する酒屋を手伝いながら、こっそり大学進学を目指しますが、色々な困難にぶち当たります。

SalahudinとNoorは、ケンカし不仲になっていましたが、ピンチを乗り越えるべく再び手を取りあっていくのですが...

過去と現在の2つのタイムライン、3人の視点でストーリーは展開します。
マユミ

人生の不平等さというか、生まれた環境、置かれた状況、全ての理不尽なことに「怒り」をかかえ、それでも希望を持って人生を切り開いていく、メッセージの詰まった作品です。

メインから脇役まで、キャラクターがとてもよく描かれています。

父の弱さや、アルコール依存になった背景描写もていねいです。

虐待、差別、麻薬など、重いテーマがたくさんでてきますが、さいごには希望、強さ、やさしさを感じる1冊です。

中高生から大人まで、広い世代におすすめです。

The Hate U Give

BLM、人種、社会正義

貧しい黒人地域でくらすStarrは、郊外のリッチな地域にある(ほぼ白人だけの)高校に通っています。

それぞれのコミュニティにあわせて言葉使いを変え、うまくバランスをとって生活しています。

ある日地元のパーティーに参加したStarrは、幼なじみのKhalilの車で帰ることに。

しかし2人の乗った車が警察にとめられ、Starrの目の前で、Khalilが白人警官に撃たれてしまうと...

人種や社会正義をテーマにした小説です。
マユミ

2020年のジョージ・フロイド氏の事件と「Black Lives Matter」運動が、まだ記憶に新しいですよね。

本の中では、BLM運動はもちろん、たったひとりの目撃者となってしまったStarrの葛藤や、黒人コミュニティの内側も描かれています。

それと、警察官から命を守るための行動ルールが、親から子に教えられてる。など、日本にいたら見えない部分がとても印象的で、彼らがどれだけ理不尽な目にあっているのかよく伝わってきます。

映画版も見ましたが、(省略されていない)原作本の方がよかったです。

まだ読んだことのない方はぜひ!

Grown

性的虐待、音楽業界、グルーミング

歌手をめざすEnchantedは、オーディションで超有名なR&BアーティストのKoreyに声をかけられます。

Koreyのおかげで「歌手になる夢」が、いっきに現実味に。

しかしある朝Enchantedは、両手が血まみれの状態で目をさまします。

そしてEnchantedに、Korey殺しの容疑がかけられるのですが...

スターになりたいピュアな想いや恋心につけこむ、音楽や映画テレビ業界の問題をテーマにしたミステリーです。
マユミ

主人公のEnchantedは、本人的には「自分は大人」と思っていても、まだ17才なんですよね。

似たようなことが、あちこちで起きているんじゃないかと思います。

親子で読んでディスカッションするのにも、おすすめのの1冊です。

Honor

インド、文化宗教、男女格差

インド系アメリカ人のSmitaは、ジャーナリストの同僚の取材を手伝うため、子供時代をすごしたインドに戻ります。

しかしSmitaにとって「インド」は、封印したい過去であり、2度ともどりたくない場所。

実の兄に火をつけられた大怪我をおった女性を取材するうちに、自身の過去とも向き合うことになるSmitaですが...

インドの村文化の犠牲になりながらも、プライドをもち強く生きた女性のストーリーです。
マユミ

日本でいう「ジェンダー平等」や「男女格差」がどれだけ平和な地域の議論なのか、と思わされますね。

テーマこそ重いですが、堅苦しさはないので読みやすいです。

ラブストーリーもふくまれていますよ!

A Woman Is No Man

パレスチナ移民、アラブ文化、フェミニズム

親の決めた結婚により、17才のIsraはパレスチナからアメリカに移住します。

「アメリカでは女性の扱いは違うはず..」という夢も儚く、Israを待ち受けていたのは、アラブ文化にどっぷり浸かった生活。

「息子を産むこと」が何よりも重要とされるなか、Israが授かったのは4人の娘。

アラブ文化とフェミニズムをテーマにした小説で、1990年のIsraと、2008年のDeya(Israの長女)の2つのタイムラインで進みます。
マユミ

1990年代という設定とはいえ、ちょっと祖母の発言や思考のすべてが恐ろしいです..。

「そういう文化です」と言われても、(日本で生まれ育った身からすると)どういう文化だよ...って感じです。ほんとうに。

勇気をもって声をあげることの大切さなど、メッセージがこめられた1冊です。

Homegoing

アフリカ、奴隷貿易、人種、歴史

父親がちがい1度も会ったことのない姉妹、EffiaとEsiは、18世紀のガーナ(西アフリカ)に生まれす。

奴隷貿易を仕切るイギリス人と結婚し、ガーナで子孫をのこすEffia。

その一方でEsiは、奴隷船にのせられ、奴隷としてアメリカで生きることになります。

EffiaとEsiの2人からはじまる、7世代(300年)にわたる子孫のストーリーを、時代背景とともに描いた小説です。
マユミ

「奴隷貿易」ときいてピンとこない人には、ぜひ読んでほしい1冊です。

当時のガーナの様子や、奴隷貿易があたえた影響が、わずか300ページくらいの小説の中によくまとまっています。

ブラック&ホワイトの人種問題の重みというか、奥深さを痛感しますね。

最初の方はけっこう読みにくいですが、それでも読む価値あります。

話が現代に近づいてくるにつれて、読みやすくなるので、最初の方はがんばってみてください!

Don't Cry for Me

LGBTQ、家族、父

まだ奴隷制度がある時代に生まれ、どう生きるかなんて選べない、というか自由に生きるという発想さえもてない時代に育った父。

男とはこうあるべき、女とはこうあるべき、と教えられてきた父にとって、「息子がゲイ」であることは、たやすく受け入れられない事実。

そんな父が、死を前にして最後にやりたかったことは、疎遠になってしまった息子へ手紙を書くこと。

この本は、父から息子への「後悔と想いをつづった手紙」です。
マユミ

父は父なりに、息子を愛していて、でもそれは息子のほしかった愛とはちがった。

「自分が変わるより、時代が変わる方がはるかに速かった」

というような父の言葉が、とても印象的でしたね。

いろいろ考えさせられる1冊です。

社会派テーマの洋書(英語・小説):まとめ

さいごに、今回紹介した本をまとめておきます。

社会派テーマの洋書

※本のタイトルを押すと、記事内の本の紹介部分にジャンプします。

 その他のフィクション洋書はこちら。↓
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ぜひいろいろ読んでみてください!

以上です。

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