観賞用にパイナップルのヘタを栽培してみたい。
という方のお役に立てる記事になっています。
プランター栽培できるので、ベランダでも育てられ、手間がかからないのが魅力です。
この記事を読むと、家で簡単にパイナップルを育てるための、必要最低限の知識がわかります。
育て方手順1:パイナップルのヘタを準備
はじめに、パイナップルのヘタを実から外します。
葉の部分全体を手でつかみ、ひねり取るようにすると簡単です。
もしくは、包丁で切り落としてください。その際は、余分な果肉がのこらないように、ヘタのギリギリまでカットします。
果肉がのこっていると腐ります。
つぎに、下のあたりの葉を外側からむいていきます。この露出させた部分から根が生えます。
また葉先に枯れている部分(茶色の部分)があればハサミで切っておきます。
以上でヘタの準備完了です。
育て方手順2:パイナップルを乾かす
さきほど露出させた根元の部分は、いわば傷口です。
弱っていますので、1〜2日ほど自然に乾かし傷をいやします。そうすることで腐りにくくなり、失敗しにくいです。
乾かす日数は1週間くらい待っても大丈夫です。
育て方手順3:パイナップルを土に植える
パイナップルのヘタが乾いたら、次は土に植えます。
- 水栽培での発根は不要
- 冬が15°C以下ならプランター栽培
- 最終的に19リットルほどのプランターへ植えかえ
- 水はけのよい、やや酸性の土
水栽培での発根は不要
水栽培で根を育ててから、土に植え替えるという方法はオススメしません。
なぜならパイナップルへの負担が増えるからです。
それに、けっきょく後で土に植えかえるなら、始めから土に植えた方が単純に簡単です。
水栽培するべき人:室内用のミニ観葉植物にしたい人
使用するプランター
冬が15°C以下になる地域の場合は、プランター栽培にします。冬のあいだは室内へ移動できるからです。
プランターの大きさは、はじめは小さい鉢に植え、最終的には容量19リットルくらいのものへ植えかえます。
ですが大きな実は期待せず、観賞用ということであれば、もっと小さい鉢でもよいと思います。パイナップルの根のシステムは小さいので、鉢が小さくても、そこそこ育ちます。
不織布/フェルト製のプランターがあれば使ってください。通気性がよいので、パイナップル栽培にむいています。
使用する土
パイナップルは、以下のような土を好みます。
- 水はけのよく軽い土
- やや酸性(pH:4.5〜6.5)
- コンポスト多め
サボテン用の土があればそれでもよいです。
育て方手順4:ときどき世話をする
パイナップルは「手間のかからない植物」です。水や肥料が少なくても育ちます。
基本放置して大丈夫なのですが、下記を参考にときどきお世話すると、よく育ちます。
日光
パイナップルは日光が大好きですので、プランターは日当たりのよいところへ置きます。
ですが日陰ぎみでも、それなりに育ちます。実はつかないかもしれませんが、緑の葉だけでもきれいです。
寒くなったら、温かい室内へ入れてください。
暑さや水不足には耐えられますが、寒さにとても弱いです。
水やり
葉が育っているときは、水はさほど入りません。パイナップルの葉はかたいので、葉から水分が蒸発しにくいからです。
とくに冬の間は、水のやり過ぎに気をつけてください。
反対に、果実の成長には、たくさんの水が必要です。
実が育っているときは、水やりを忘れないようにしてください。
葉の様子
だんだん外側の葉が枯れていきますが、心配しなくて大丈夫です。
中心から新しい葉が育っていれば問題ありません。枯れた葉はハサミで切っておくと見栄えはいいです。
葉が赤紫っぽい色になっていたら、それは栄養不足です。
肥料
各6〜10%のNPKのバランスの取れたもの、プラス、Mg(マグネシウム)があるとよいです。
2ヶ月に1回くらいのペースで追肥します。はじめの半年は少量でかまいません。2年目になったら多めにします。
観賞用であれば、あまり神経質にならなくて大丈夫です。
実際に、わたしは過去に追肥なしで育てたことがありますが、小さいですが実がつきました。
栽培期間
実がつくまで1年半〜2年程度かかります。栽培環境によりますので、気長にまちましょう。
パイナップルの育て方まとめ
最後にポイントをまとめておきます。
まとめ!
- パイナップルのヘタ:果肉はしっかり取る、植える前に乾かす
- 水栽培での発根は不要
- 水はけのよいやや酸性の土を使う
- 光が大好き、寒さが嫌い
- はじめの1年は、水やり肥料は少なめ
- 2年目、果実の成長には充分な水、肥料が必要
- 実がつくまで、1年半〜2年ほど
以上をおさえて、パイナップル栽培を楽しんでみてください!野菜より簡単ですよ。
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