こんにちは、マユミです。
家で簡単に育てられるの?育て方が知りたい。
という方に向けた記事となっています。
記事の前半では、ヒマワリの芽(スプラウト)の食べ方と栄養分について、後半では栽培方法を写真つきで具体的に解説します。
この記事を読めば、スプラウト栽培が初めての方でも、失敗なく育てられますよ!
本記事内では「土栽培」で解説していますが、水栽培も概要や基本の流れは同じです。
ヒマワリは「芽」もおいしい&栄養たっぷり
ヒマワリの「種」が食べられることは、わりと知られていますよね。スーパーでも、アーモンドやピスタチオなどの木の実と一緒に並んでいます。
以外と知られていませんが、ヒマワリは種だけでなく、実は「芽」も食べらます。
どうやって食べるの?
ヒマワリの芽は、大きく成長した葉と違い苦味がなく、食べやすいのが特徴です。
青臭さはあるものの、ナッツのようなほのかな甘さがあります。
生でサラダに入れると、シャキシャキと食感が楽しめますし、果物と一緒にスムージーにするのもオススメです。
炒めたり、刻んで卵焼きや茶碗蒸しに入れてもおいしいです。
どんな栄養分が含まれるの?
ヒマワリの芽には、豊富な栄養分が含まれます。
カルシウム、鉄、銅、亜鉛、マンガンなどのミネラル、ビタミン、食物繊維など、広くカバーしており、発芽野菜の中でもトップクラスです。
下記は含まれる栄養分(100gあたりの含有量)の一部抜粋です。
- プロテイン:3.12g
- カルシウム:125mg
- 鉄分:22.5mg
- マグネシウム:94mg
- 亜鉛:0.94mg
栄養分や含有量について詳しく知りたい方は、上記のデータ参照元のウェブサイトを確認してください。
U.S. DEPARTMENT OF AGRICULTURE(日本でいうところの農林水産省)に登録されている商品「ヒマワリスプラウト」の栄養成分のページです。
ヒマワリスプラウトの育て方【準備編】
ヒマワリの芽は、その他の発芽野菜(かいわれ大根やブロッコリースプラウト)と同じように、自宅で簡単に育てられます。
直射日光がなくても育つので、充分な明るさがあれば室内でも栽培できますよ!
水栽培もできますが、ここでは土栽培で説明します。
準備する
用意するモノ
- 浅めの容器2つ(豆腐の容器などでもOK)
- ひと回り大きい容器1つ(底面給水するさい、水をためる)
- 市販の種まき用の土、培養土、またはピートモス、ココナッツコイアーなど土の代用品
- ひまわりスプラウトの種
- 霧吹き用のスプレーボトル
浅めの容器2つのうち1つには、排水穴を開けてください。もう1つは蓋として使うため排水穴はいりません。
種について
ヒマワリの種は、「スプラウト用」として売られてるモノでも、庭に植えるための通常の種でも、どちらでもかまいません。
ただし通常の種を使う場合は、次の2点に気をつけてください。
通常の種を使う場合
- 薬品で処理されていない、コーティングされていない種を使う
- 発芽にやや時間がかかることもある
スプラウト用として売られている種は、短期間で収穫することを前提としているため、「薬品処理なし」「最速で発芽するかテスト済み」になっています。
なので私はいつもスプラウト用の種を使っています。
ヒマワリスプラウトの育て方【栽培編】
続いて栽培の手順についてみていきます。室内でも育てられるので、年間通して栽培できますよ!
手順1:種まきの前日
種まきをする前日に、ひまわりの種をひと晩水につけておきます。水は常温です。
水につけておくことで、種まきのあと芽が出やすくなります。
丸1日(24時間)くらい水につけておいても、大丈夫です。
この工程は、省略してもかまいません。その場合、芽が出るまで時間がかかります。
手順2:種をまく
排水穴をあけた栽培容器に土(または土の代用品)を、3〜4cmの高さまで入れます。
もし土の中に大粒の木片などがあれば、発芽のじゃまにならないように、取り除いておくとよいです。
肥料を追加する必要はありません。すぐに収穫してしまうので、種自体がもともと持っている栄養分だけで足りるからです。
土の表面を平らにならしたら、種をまきます。隙間をあけず、なるべくぎっしり並べてください。
種の上から土はかけなくてOKです。土をかけても発芽しますが、可食部に土がつくので、収穫後に洗うのが面倒になります。
最後に、きり吹きで全体に水を吹きかけたら完了です。
種まきのポイントまとめ!
- 土の量は3〜4cmくらいで充分
- 追加肥料は必要なし
- 土の中の大粒の木片などは取りのぞく
- 種はぎっしり並べる
- 種の上から土はかけなくてOK
手順3:遮光する
先ほど種をまいた容器に、別の容器を上から重ねます。
目的はふたつあり、1つは光をさえぎるため、もう1つは発芽した小さな芽にプレッシャーを与えるためです。芽は重ねた容器を押し上げて上に伸びようとするので、成長が早くなります。
容器は直射日光のあたらない場所に置いてください。
水やりは、目安として1日に1〜2回ほど霧吹きでおこないます。
ただし水やりの頻度は、気候や使っている土の保水性などにより変わりますので、土が乾き切らないように様子をみて調整してください。
ヒマワリスプラウトの遮光期間:種まき〜4日目(目安です)
手順4:光に当てる(目安:4日目〜)
上の写真くらいの大きさに成長したら、遮光期間は終了です。
重ねた容器をはずして、明るい場所におきます。
日差しの強い季節は、直射日光はさけてください。土が少量なので、一瞬で土が乾いてしまいます。
水やりについて
ここからは、水やりの方法を「霧吹き」から「底面給水」に変えます。
水やりをするときは、一回り大きい容器の中に水をため、その中に栽培容器を入れます。そうすると排水穴を通じて水が土に行きわたるという仕組みです。
芽が密集してるため、根元に向かって霧吹きで水やりをするのが難しいことと、可食部を清潔な状態に保てるというメリットもあります。
手順5:収穫する(目安:6日目〜)
双葉が完全に展開し、最初の本葉が出始めたころが、一般的には収穫のタイミングです。
ただ本葉が成長すればするほど苦味が強くなりますので、好みに合わせて収穫するのがよいかなと思います。
収穫のタイミング
- 苦味が苦手:双葉が開いたらすぐ収穫
- 苦味や青い味が好き:双葉が開いて、本葉が成長してから収穫
ヒマワリスプラウトは成長がバラつきますので、収穫できそうなものだけ先に収穫し、成長の遅いものは更に数日待つようにするとムダなく収穫できますよ!
ときどき茎がピンク色になることがあります。これは高温多湿などで、芽がストレスを受けた場合におこりますが、食べて問題ありません。
収穫後に残った部分はどうしてる?
私は収穫後に残った部分(根など)は、土も含めて丸ごと堆肥作りに使っています。
堆肥作りしない方は、土を落としてから生ゴミですね。(地域のルールによる)
収穫まで1週間!ヒマワリスプラウトを育てよう
最後にもう一度、ヒマワリスプラウトの育て方をまとめておきます。
まとめ!
- ヒマワリは「芽」もおいしい&栄養たっぷり。
- ヒマワリスプラウトの種は、「薬品で処理されていない」種、もしくは「スプラウト用」をえらぶ。
- 水栽培、土栽培どちらもOK(この記事では土栽培を紹介しました)
- 種はひと晩水につけるく。
- 種まきのあとは遮光し、直射日光のあたらないところへ。乾かないように注意。
- 遮光を終えたときに、水やりの方法を「霧吹き」から「底面給水」へ。
- 双葉が完全に開いたら、そろそろ収穫。苦味が好きな方は、本葉が成長するまで待つ。
\ スプラウト用の有機種子/
スプラウトは一年を通して栽培でき、1週間程度で収穫できるので、忙しい人でも育てられますよ!
今回はヒマワリスプラウトを紹介しましたが、スプラウト野菜は他にもたくさん種類があるので、是非色々試してみてくださいね。
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